日本情勢や、ビジネスの将来性に不安を抱えていませんか?日本の未来に限界を感じ、海外進出を検討する方が大勢います。
そのような方におすすめの地域が、東南アジアです。東南アジアは、日本の企業がビジネス進出するには絶好の場所。中でも、おすすめの国はタイです。この記事では、タイにチャンスがある理由や、海外進出を成功させるためのヒントを紹介しています。海外進出を検討している方は、必見の内容です。
この記事を読み、いち早く行動しましょう。
東南アジアはビジネスチャンスがある
東南アジアは、主に以下の観点からビジネスチャンスがあると考えられています。
- 人口が増加傾向にある
- 経済規模と成長率
以下で、それぞれの詳細を解説します。
人口が増加傾向にある
ASEAN加盟国は10か国で、2020年時点の総人口は6億6,713万人です。ASEAN諸国はタイとフィリピンをのぞき、およそ2060年〜2070年までは、人口が増え続けると予想されています。つまり東南アジアは労働人口が確保でき、将来的にチャンスが潜んでいる市場です。対して日本の人口は2008年をピークに、年々減少しています。人口構成も変化し、1997年には65歳以上の高齢人口が、14歳未満の若年人口の割合を上回る予想です。
将来を見据えたとき、人口の観点から、東南アジア諸国の方がビジネスチャンスがあるとわかります。特に若者人口の増加は重要なポイントです。
出所:https://databank.worldbank.org/source/world-development-indicators
東南アジア(ASEAN)の経済規模と成長率
ASEAN諸国は、人口増加も相まって、経済成長も著しい点が魅力です。ASEAN加盟国の中でも経済状況は異なりますが、全体として今後もますます成長すると予想されています。みずほフィナンシャルグループの調査によると、ASEANの経済成長率は5%前後です。(2016年時点)これは世界経済の平均を上回る水準です。
出所:MIZUHO Research & Analysis no.12より筆者作成
2016年から2030年、2030年から2050年ごとに、ASEAN諸国のGDPは約二倍に伸びると予想されています。現在はアメリカ、日本、中国等に比べると経済規模(名目GDP) は小さいですが、追い越す日も遠くないかもしれません。
このように経済が今後発展する東南アジアは、ビジネスのチャンスに溢れています。
東南アジア各国に進出するメリット
東南アジアにはさまざまな国がありますが、国によって魅力や将来性も違います。以下で主要各国の特長を解説します。
シンガポール
世界銀行の調査によるとシンガポールは、ビジネス環境ランキングの2位に輝きました。(※2020年発表)さまざまな優遇制度があり、ビジネスに関するネガティブな規制も少ないためです。たとえば法人税率も最高で17%と日本よりはるかに低く、優遇制度を活用すると実効税率は10%以下になるケースも多々あります。また域内最富裕国で、ビジネスをするためのインフラが充実しています。
マレーシア
マレーシアの魅力は経済成長性です。現状マレーシアのマーケットは決して大きくなく、世界的にも目立っているわけではありません。しかし現在も人口ピラミッドがきれいに形成されており、出生率も高いため、今後も人口が増え続けると予想されます。同時にGDPも高水準で推移しており、今後が楽しみな国です。
フィリピン
フィリピンの魅力は急速な経済成長です。人口は2050年まで増え続けると予想されています。タイやベトナムと比べても、フィリピンの人口成長は急激です。人口増加に伴い、国内消費も活発で、さまざまな業態が成長しています。フィリピンは成長過程にありますが、人件費はいまだに低い状況です。比較的安価で人を雇用しながら、成長環境でビジネスを展開できるチャンスがあります。
東南アジアにビジネス進出するならタイ一択
東南アジアはビジネスチャンスにあふれていますが、中でもおすすめの国はダントツでタイです。その理由は以下の通りです。
- 日本企業の海外進出拠点ランキングトップ
- 中間層が多い
- BOI
- 日本ブランドの浸透
- 継続的な経済成長
- 地理的な利便性
- 英語でビジネスができる
これらを深掘りし、タイをおすすめする理由を解説します。
日本企業の海外進出拠点ランキングトップ
さまざまな日本の企業が東南アジアへ進出していますが、その中で最も人気が高い国はタイです。日本企業の海外進出拠点数ランキングをご覧ください。
日本企業の海外進出拠点数ランキング【国別】
1位:中国 / 3万2,349拠点(約43%)
2位:アメリカ / 8,606拠点(約11%)
3位:インド / 4,805拠点(約6.4%)
4位:タイ / 3,925拠点(約5.2%)
トップ3は、世界経済のトップ3です。したがって、このランキングで注目すべきは4位のタイです。多くの日系企業が、既にビジネスの展開先としてタイを魅力に感じていることがわかります。
出典:「海外在留邦人数調査統計 / 平成30年(2018年)要約版(平成29年10月1日現在)」外務省
中間層や富裕層が多い
バンコクを中心に、タイには多くの中間層と富裕層が暮らしています。なぜならタイはASEAN諸国の中でも、経済が最も成熟している国だからです。2020年には8割以上の世帯が、中間層以上になると予想されています。中間層が多いことのメリットは、国民の消費活動が活発になることです。中間層以上は、生活必需品だけでなく、憧れや、便利さを購入します。つまりさまざまな事業に、ビジネスチャンスがあるということです。また中間層以上は、積極的に投資を行います。国民の投資が国内で占められることになり、自国の経済基盤が安定します。今後も中間層や富裕層は増え続けるため、長期的にタイの良さを享受できるでしょう。
BOI
タイにはBOIという機関が存在し、積極的に海外からの投資を受け入れています。BOI企業に認定されると、以下のようなメリットがあります。
- 就労ビザの取得が円滑になる
- 最大8年間の法人税免除
- 事業用の土地の所有が認められる
メリットが多いため、この制度を使うとタイの進出ハードルも下がります。実際に制度が利用されているかが重要ですが、日本の多くの企業がBOI企業として認定されています。特に認定されやすい業種は、製造業です。今後もタイ産業の発展に向けて、制度を充実させることも発表されています。すべての企業がBOIの恩恵を受けられるわけではありませんが、進出の際はこのようなシステムがあることも知っておくとよいでしょう。
手続き等は少々煩雑のため、IDG Japanに一度ご相談ください。
日本ブランドの浸透
タイの若者には、日本ブランドや日本のカルチャーが浸透しています。つまり日本人にとって、ビジネスがしやすい環境です。タイは日本文化に理解があり、なおかつ需要もあります。たとえばタイへ行くと、「私はドラえもん育ちです」という若者が当たり前に存在します。日本ブランドが受け入れられやすい環境だからこそ、日系企業はチャンスです。
現在タイでは、健康ブームが巻き起こっており、健康的な日本食の人気も高まっています。タイは日本の企業が参入するチャンスが、数多く潜んでいる環境です。
継続的な経済成長
ASEAN諸国の中では、経済が成熟傾向にあるタイ。しかしまだまだ成長性のある国です。タイ政府は長期成長戦略ビジョン「タイランド4.0」や、経済特区を通じた重要産業の誘致・育成・インフラ開発の強化等を発表しています。積極的に経済成長に向けて、準備を進めている状況です。日本企業もいち早くタイに参入し、情勢にあったビジネスが展開できれば、スケールする可能性が十分あります。
地理的な利便性
タイにビジネス進出するにあたって、地理的な利便性が魅力です。
まず日本と物理的な距離が近いことが挙げられます。場所にもよりますが、日本からタイまでは飛行機で5〜7時間程度で移動できます。タイのビジネスは、バンコクに集まっているため、移動のハードルが高くありません
つぎにバンコクは世界的に見ても、ハブとしての役割を持っています。いわばアジアと世界をつなぐ、中間地点です。タイだけでなく今後ビジネスを世界広げることを考えている場合も、非常に便利な土地です。
英語でビジネスができる
タイの主要な言語はタイ語ですが、ビジネスシーンでは英語を話せる人が多くいます。特にバンコクでは外国の企業が多数存在するため、英語のコミュニケーションが当たり前のように行われています。想像より言語の壁は低いため、英語力さえあれば十分活躍できます。日本語しか話せない場合は、最低限英語を勉強しましょう。
タイへビジネス進出する難しさ
タイにビジネス進出するにあたって、以下のような難しさもあります。
- 地域や所得の格差がある
- 政治情勢が不安定なことがある
ASEAN諸国のなかでもタイは経済的に発展しており、治安もよい国です。ただし日本に比べると、まだまだ不安定な部分はあります。地域の格差や、政治情勢は日本のあたりまえが通用しない部分です。
ただしこれらの難しさは海外進出するにあたって、どの国にも存在するものです。もちろん不安要素はありますが、正しい情報を仕入れることで、リスクは低く抑えられます。
まずはIDGJapanで無料相談を
タイを筆頭に、東南アジアはビジネスチャンスにあふれています。今後日本の経済は縮小することが予想されるため、早い段階から海外に目を向けることが重要です。ただし不安要素や、手続きの煩雑さもあります。少しでもリスクを減らし、チャンスを広げるためにも、わが社をご利用ください。IDGではタイの進出を支援しており、無料相談から承っております。具体的な内容が決まっていない方のご相談も、大歓迎です。チャンスを活かすために、ぜひ一度ご連絡ください。